V6!記念に、マッドマックスについてもう一度語ろう。
何度も言いますが、2015年最高の映画は『マッドマックス 怒りのデスロード』です。
いや、現時点、21世紀最高の映画かもしれません。
先日の話で恐縮なのですが、惜しくもマッドマックスは、アカデミー賞の「作品賞」「監督賞」を取り逃がしました。
V8(8部門制覇)になると、ファンとしてもより一層の興奮がもたらされたのですが。
惜しい。
それでも、今年の最多6部門でオスカーをゲットしたことは事実。
というわけで、マッドマックスの良さについて、もう一度簡単に語ります。実際、何度でも語りたい。
素晴らしさ、その1
王道パターンの本質。
マッドマックスは、実際のところ「行って戻る」だけの話です。
ただこれは、ヒーローズジャーニーという、物語の中ではわりと王道のパターン。主人公は現実の世界から非現実の世界へ旅する中で成長し、成功を掴む。とはいえ、マッドマックスの”向こう側世界”には何もなく、希望はもともと自分が存在していた世界にあった。
たぶん、我々が住む現実世界も同様で。
わりと恵まれていて、希望もたくさんある。でも、それに気づいていない自分がいるだけだったりします。今、この世界で自分がどれくらい愛されているのか、そこに気づくこともカウンセリングのひとつの到達点だったりします。
とはいえ、主人公であるマックスはただ手助けしただけ。
素晴らしさ、その2
男女性の役割転換
主人公であるマックスはただ手助けしただけ、なら、誰の物語だったかというと、それはシャーリーズ・セロン演じる、フェリオサの物語だったと言わざるを得ません。本当に物語の終盤、ラスボスを倒した後、フェリオサが意識不明の重体に陥ります。その時、治療を施し自らの血を輸血したのが、主人公マックスなのです。
戦い、傷ついたヒロインを、ヒーローが支え、癒す物語。これは今までには無かった物語のスタイルと言えるのではないでしょうか。
まさに、現代が男女性の役割について、垣根が無くなった象徴とさえ言えるでしょう。全世界でマッドマックスという物語が受け入れられた理由のひとつかもしれません。
素晴らしさ、その3
素晴らしい映像美
素晴らしい世界でした。細部への作りこみが半端ない。とりあえず、火炎放射器付きギターがでてきた時点で凄い衝撃でした。彼が映画の大半をもっていったような気さえします。ほんのちょっとしか登場していないのに。
あんまりCG使ってないっぽいのに、このクオリティというのも凄いとしか言いようがない。
ぜひ劇場へ。
どうやら、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」はリバイバル凱旋ロードショーが確定しているようです。ぜひ4DXでの視聴をお勧めいたします。
北九州の方は、戸畑のコロナシネマワールドで、明日3/5に4DXが体感できますよ。
シネマ | 映画館の映画情報_小倉コロナシネマワールド(北九州・小倉) | コロナワールド
DVD買ってもいいとは思いますが。やっぱり劇場が。あと、吹き替え版は完全にNG。
その他雑感
公式がかわいい。
ここまでも、このブログで何回か『マッドマックス』には触れてきました。
しかし、映画本編の魅力を、5%も語りきれていない。そう思います。
では、そういうことで。