テストの点数は良いのに 作文は苦手なあなたへ ~高校入試の作文を書く~
「テストの点数は良いのに 作文は苦手・・・。」
そんなあなたの悩みに、お答えします。
今回は特に、中学生と、そのお母さんお父さんに読んでいただきたいです。
いつもより長文ですが、お付き合いください。
定期テストなどの点数はGOOD!なのに、
「作文になると難しい・・・」という声、すごく多いです。
でもですね・・・、
みなさんは(息子さん、娘さんは)国語が苦手、作文が苦手、実力テストが苦手
なのではありません。
それぞれの試験に対応する、
「解答の方法」
を、知らないだけなのです。
高校入試の作文なんて、「穴埋め式」にしてしまえばいいんです。
このブログを最後まで読んでもらえたら、作文に関しては、すぐ、ある程度書けるようになります。安心してください。
福岡県高校入試ベースで、作文で確実に点を取る戦略をお伝えします。
ご了承ください。(各県ごとに、応用できます。)
過去問は、ここで読めますのでご一読を。
平成27年度福岡県立高等学校入学者選抜学力検査問題の公開及び閲覧について - 福岡県庁ホームページ
(詳しく知りたい人は、実際の問題を見ながら読まれることをおススメします)
ではまず・・・、
配点について考えます。
福岡県国語において作文の配点は、14点です。(60点満点です。)
文章の中身が、9点、
それ以外(3段落12行以内などの表記について。)が、5点。
の、合計14点です。(1行20文字です)
この「それ以外”5点”」については、
①小学生で習う表記の決まりを守って、(↓ここがわかりやすいです。)
原稿用紙の使い方|ゼロから学ぶ 作文の書き方|Z会作文クラブ
②第1段落3行(60字)、第2段落3行(60字)、第3段落4~6行(80~120字)でまとめれば、ばっちりです。
(文字数も決めておいたほうが、後が早いです。)
最悪、5点取るだけなら、求められている内容とまったく違う内容でもOK。
(「昨日食べた夕ご飯のカレー」について書いても、指示に従ってさえいれば、おそらく、5点はもらえると言われています。)
ま、カレーは冗談として、
ここから、
「高校入試の作文を”穴埋め式で”簡単に書く方法」
で、残りの9点を取りに行きます。
作文は簡単なんだ!とおわかりいただけると思います。
始めの壁として、書き出しに迷う生徒が多いです。
まず、自分の書き方を決めてしまっておくと、書きはじめやすいです。
そして、大原則として、
設問にある言葉を使って、文章の大半を固定の文章にしてしまう
という方法が効率的です。
では、事例として、27年度の入試問題を見ていきましょう。
昨年度(27年度)の入試問題は、「人がもっとも読書すべき時期」について意見を書くという内容でした。
「人がもっとも読書すべき時期」がグラフになっていますので、ここから自分が感じたことをさらっと書けば、8割OK。
グラフはこれです。上にリンクが貼ってあります。(出典:福岡県庁ホームページ)
第1段落は、
「”10代に読書すべき”という項目が多いことについてあなたの考えを書け」とのこと。
3行60字にまとめたいところです。
そこで、内容を考える前に、
「私はこのグラフから、○○○は、△△△だと考えた。」
という文章を用意します。
(全ての作文に応用できます。)
そして、○○○の部分は、設問から引っ張ってくるのが鉄則です。
というわけで、
「私はこのグラフから、人が読書すべきなのは10代という意見が多いことについて△△△だと考えた。」
という文章が苦労せず、完成します。(慣れればすぐできます。)
この文章の文字数は、43文字。
前述の通り、第1段落は、3行60字書けばOKなので、
自分で考えるのは、MAX17字程度です。
たったの17字ですよ!!!
それも、1行は20文字あるので、実際、8~16字でOK!
どんなに作文が上手な生徒でも、
16字には何のメッセージも込めることができません。
感想だけです。あなたも、単純な感想でOK。
あなたの、正直な感想を書けば、第1段落の3点はGETです!
(その感想の質はほぼ評価されません。安心して。)
〇例文:私はこのグラフから、人が読書すべきなのは10代という意見が多いことについて、読書には若い感性が必要だと考えた。(54字)
第2段落の3点も、ほぼ同じ方法で、簡単GETです!
「”年齢に関係なくいつでも”読書するべき」という項目も多いことについてあなたの考えを書け。
という設問なので、例えばこんな感じですね。
〇例文:年齢に関係なくいつでも読書をするべきという意見も多いことから、いつまでも読書には得るものがあると考えた。(52字)
1段落と同様に、自分で考えるべき個所はほんの少しです。(15字程度)
ここまでで、満点14点のうち11点GETです。
作文が苦手な生徒だったら、11点取れれば御の字でしょう。
後は第3段落なんですが、ここは、
1点を取りに行くのか、3点取りに行くのかで、戦略が変わります。
60点中45点以下が目標点なら、前者。
満点目標なら、後者です。
自分の目標にあった、有効な時間の使い方をしましょう。
タイムマネジメントも、受験では重要なスキルです。
ここが、1点で良い人は、好きに書きましょう。
とにかくスピード勝負です。文字数が稼げればOK。
この題材なら、
教科書の文について感想を書き、最後を「読書は素晴らしいと考えた」
と閉めておけばOK。さっと、終わらせて、他の設問に時間をかけます。
3点を目指す人は、ここから難易度がぐっと高くなります。
満点を必要とする人は、設問の、
①「第1段落と第2段落の内容を踏まえて」
②「あなたにとって読書の意義」
③「今後どのように読書に取り組むか」
という部分に答えねばなりません。
この部分を書くとき、
①②③の設問に、一問一答的に答えてから、文章にまとめるのが、YAPPY流です。
①についての、オススメは、
さきほどの、△△△の部分から、
ちょっとずつ言葉をそのまま借りてくることです。
例から言えば
「”若い感性””いつまでも得るものがある”」
という部分ですね。
②については、
「読書には”自分自身をみつめる”という意義がある」
といった感じですね。(設問にある、読書・意義の単語を必ず入れます)
③は、”どのように”、なので
「今後はさらに読書に対して”前向きに”取り組みたい」
とかそんな感じですかね。
実際、自分で考えるのは”○○”←この部分だけです。
これを、4~6行(80~120文字)でまとめましょう。
〇例:読書には、若い感性で読書をすることの良さと、年齢を重ねるごとに感じる良さが、それぞれあるのだろうと考えた。読書には自分を見つめるという意義もあるので、今後は読書に対してさらに前向きに取り組み、同じ本でも年齢ごとに何度でも読み返そうと考えた。(120字)
いかがでしょうか。
例文はともかくとして、けっこう簡単に書けると思います。
コツは、
「自分で考えなければならない部分は、ほんのちょっぴり」
であることを知ることです。
国語力アップのために、
「とりあえず書いてみる」
のは重要です。
↓ ここでも書きました。
追記:
国語だけでなく、他教科の記述問題も同様です。
まず、本文中や設問の言葉を使って、文字数を限定するのがコツです。
初めにも書きましたが、
このブログをここまで読んだあなたは、きっと、
国語が苦手、作文が苦手、実力テストが苦手、なのではありません。
それぞれの試験に対応する、
「解答の方法」
を、知らないだけなのです。
このブログを読み続けるだけで、
高校入試、国語なら満点取れる!
そんな内容にしていきますので、続きをお待ちくださいm(__)m
ここまで読んでくれたあなた。ぜひこれも読んでみて。
では、また。
長い文章にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。