読書:『東大家庭教師の頭が良くなる思考法』
前回の記事でも触れた、この本。
『東大家庭教師の頭が良くなる思考法』がとっても良いので、もう少し詳しく触れさせていただくことにします。
大人だけでなく、中学生にも、是非読んでほしい本です。
ここ5年くらいの自己啓発文庫本の中では、ベストの内容かと。
セルフ心理カウンセリングや、アドラー心理学っぽい内容が、心理学を少し齧った私としては、とても共感できます。さらに、わかりやすい言葉で言語化されていますので、とっつきやすいという良い点もありますね。
それこそ、前回の記事に書いたのですが、メンタルの話って、どう伝えたら良いのか、そこが凄く難しかったりするのです。
勉強でも仕事でも必要とされるのは同じ考え方だと思うのですが、やるべきことをやるべきときにできるかどうか、というのは大きな差になります。
特に表現として、自分が特に素晴らしいと思うのは、以下の部分。
「4つの努力を続けていく(P210)」
本物の努力というのは、次の4つです。
① 結果が出ていることを、やめない努力
② 結果が出ていないことを、やめる努力
③ 結果が出ることを、はじめる努力
④ 結果がでないことを、はじめない努力この4つには「努力」がいるんですね。(中略)そして、「こんなに努力をしているのに、うまくいかない」という人は、たいてい、この4つの努力の逆をやってしまっていることが多いと言えます。
とても、わかりやすいですよね。
確かに私たちの努力は、必ずしも全て正しいわけではありません。
塾の生徒でよくあるパターンとしては、こんな例があります。
○成績が上がったにも関わらず、塾を辞めようかと考える。
→これは①ですね。友達が別の塾で楽しそうだと、そっち行きたくなりますね。うん。塾は遊びに行くところじゃないから。
○受験の前日に、「そこは絶対出題されないよね」という場所が気になってしょうがない。。
→これは④ですかね。結果に繋がらないことはしない、ってことですね。
などなど。数えていけばきりがありません。
皆さんにも、共感できる部分があるのではないですか?
最後に、一番大切なところをお伝えしておくと、(これは心理カウンセリングでも同じだと思うのですが)、解決策はいつも”自分の側にある”ということ。アドラー心理学でおなじみの考え方にはなるのですが、「これから自分は何ができるのか」という視点で解決策を探っていくこと。
とはいえ、ひとりで考え、実行するのは大変ですよね。だから、心理カウンセラーがそのお手伝いをするのです。一緒に考え、そして寄り添い見守っていく。それも心理カウンセラーの役目になります。
もしこの本を読んで、実践が難しそうだな、と思ったら、心理カウンセラーのことを思い出してみて。