コミュニケーションについて知りたい、中学生男子へ
「心の栄養」シリーズということで、ここまで
「心の栄養」は「人との関わり」によって満たされる
ということについて、書いてきました。
人は「心の栄養」無しでは生きていくことはできず、「心の栄養」は「人との関わり」の中で満たされる、という内容でした。
「男子が好きな女子に意地悪をする理由」という
記事で、「人との関わり」には「ポジティブな関わり」と「ネガティブな関わり」があると書かせていただきました。
ここで、どちらにも大切なポイントがあるのでお伝えしておこうと思います。
「人との関わり」の意味は、受取る側が決める。
こちらがどれだけ「相手のために」と思った上でのコミュニケーションだったとしても、相手が嫌な気持ちになったら、それは良い「人との関わり」とは言えないということになります。
なんとなくはわかりますよね。嫌がっているかどうかなんて。
でもそれだけじゃないんです。もう少し奥の方に、色んな意図があるのです。
自分自身について
うまく自分を表現できない場合があります。
例えば、今まであまり自分に自信が無いと思ってきた人だったら、「褒められること」自体に慣れていないかもしれません。
たとえば、中学生男子A君が、好きな女の子Bさんと会話をしようとしたとき。
○こちらから話しかけようとしたのに、いきなり向こうから
Bさん「お、それ、かっこいい靴じゃない?どこのメーカー?」
とか言われてみてください。
Aくん「zdくjhbzxkd。つhsけうは;」
となるのが関の山です。
X君「そうやろ、このスニーカー、○○で買ってさ~」
なんて言える生徒の方がレアだと思います。
Bさん「お、今日も制服が汚れてるよ」
とか言われた方が、
Aくん「え、そう?あ、ありがとう。」
みたいに、まだ上手に返事できる気がします。
要は、自分の慣れの問題ということです。
「褒められること」に慣れる。
プラスのコミュニケーションを貰いに行く。これが第一段階です。
相手について
相手に「○○ちゃんって、可愛いよね・・・・。」と言ったとします。
超、頑張って言ったとします。ほぼ告白みたいなテンションで。
でも、
必ずしも、相手は「可愛い」と言われて嬉しいわけではありません。
↑ここは本当に大切なポイント
自分の身に置き換えて考えてください。
「Aくんって、かっこいいよね!」と言われて素直に受取れますか?
たぶん、受け取れるのは一部の生徒だけだと思います。
でも、何かひとつ、自分にも受け取れる褒め言葉があるはずです。
「かわいいね」「かっこいいね」「器用だね」「楽しいよ」「面白いね」「ステキだね」「綺麗だね」「嬉しいよ」などなど、まだまだたくさん褒め言葉はあると思います。
相手も同様で、何と褒められたら嬉しいのかは、その人次第です。
だから、事前の会話が重要なんです!
この記事も↓チェックしてみて。
テクニックとしては、
①会話の量を増やして、親密さを増やす
②相手に「入りやすい」褒め言葉を使う
③ある程度仲良くなった後、ここぞというときには、相手が「言われ慣れていない」言葉を使う
のがポイントだったりもします。
重要なのは、「聴く」こと。
そして、「観察する」こと。
頑張ってみて。
追伸:
たぶん、そもそも、私はコミュニケーションが上手ではありませんでした。(前回の記事にも書きました。)
おしゃべりは大好きなのですが、あくまで「話す方が好き」でした。
色んなことを、たくさんの人に、言いたくてしょうがありませんでした。
「僕はこんなにたくさんのことを知っているんだぜ!」的な感じかな?
本当に小さい時の体験としては、おそらくこんな感じでしょうか。
僕は小さなころ、人より話し始めるのが早かったみたいです。たぶん1歳の時にはある程度話すことができたみたいで。おそらく、その時に、「たくさん褒められた」んですよね。だから、僕の根っこの部分では、「話すと褒められる」という考え方があると思っています。
人の会話に割り込むのが善だとさえ思って、明石家さんま先生のテレビをメモを取りながら観ていたくらいです。「このタイミングで割り込めば面白いんだ!!!」って感じですよ。
でも、こちらからガンガン話してコミュニケーションがうまくいくことって、あんまりないんですよね。今となっては、反省することしきりです。