”大人になるって悪くない”という教育
どうも、塾講師&心理カウンセラーのYAPPYです。
日々、いろいろありますね。
最近、世の中って複雑ですよね。
例えば、テロがあったとして(そのテロ自体が悪いことであることはたぶん事実なんだけど)、じゃあそこに対して空爆するのは、是か非か、みたいな。両方にそれぞれ武器を流しているやつらがいるけど、是か非か、みたいな。弱者(特に子ども)が明らかに世界の中で虐げられているわけですけど、ほとんど何もしていない我々は、是か非か、みたいな。
さらに、日本はテロに対してどういった在り方であるべきかなんて、超複雑なので、誰にも正しい答えなんてわからないのが、ほんとのところだと思うんですよね。
今、この瞬間、どうしたら良いかもわからないのに、我が子が大人になった時、どんな教育を受けさせておけば良いのかなんて、もっとわからないですよね。
センター試験の在り方だって変わるというのに、ですよ。
(で、どんなふうに変わるのか、誰にも詳しいところはわからない。おそらく馳文科省大臣ですら。)
でも、子育てにおいて大事なことは、いつの時代も同じだと思うのです。
それは
「いま大人たちがどのように未来を見ているか」
かなと思います。
「未来における価値観」なんて、時代とともに簡単に変化しています。
〇戦前→戦後の時代には、たくさんの英雄が戦犯として裁かれ
〇バブル後→IT長者の時代には、たくさんのお金持ちが犯罪者として裁かれ
もっと言えば、
〇明治の基礎を作った吉田松陰も裁かれ
〇日本の近代を作った織田信長も(ある意味で)裁かれ
〇豊臣秀吉だって一族をほぼ全て殲滅させられて
いるのです。
その繰り返しが歴史ということなのかもしれません。
で、最近ですよ。
今の子どもたちと話をしていても、「いい車が欲しい!」とか「金持ちになりたい!」みたいなことを言う子は、本当にいないです。
私37になりますが、そういえば私の世代がそこらへんの分岐点のような気もします。
そうなると、現在の価値観にしがみついて、著名な大学や高校への進学率向上だけを目的とした教育をしていても、おそらくアウトですよね。
じゃあ、何が大切なの?というと、
「自分で考え、想像し、実現していく力」
が大切だと思います。
子どもは、親の背中を見て育っています。
だから、親自身が「自分で考え、想像し、実現していく力」を持つことが重要になってくると確信しています。
自分のためにも、子どものためにも。
でも、様々な囚われから脱出するのは簡単ではありません。
「過去の苦い経験を繰り返すことへの恐怖」「良くわからない未来への恐怖」
そんな囚われを、皆持っていると思います。
でも、それってあくまで「過去のこと」「未来のこと」なんですよ。
本当に外そうと思えば、外せます。
自分を客観的に見つめ、今この瞬間、どう思っているかだけに焦点を当てて考えていけば。少しずつですけど、外していくことができます。
言ってみれば、この部分のお手伝いをするのが、心理カウンセラーの役目だったりもします。
自分のためにも、子どものためにも。
「今この瞬間に、ただ”生きる”こと」それが「生きる力」を持つということではないでしょうか。
未来を見据え、でも未来に怖さを感じることなく、“今この瞬間やりたいこと”や“今できること”を実行していく。この一瞬ずつを大切に、楽しんで実行していく。
その楽しさが「考え、想像し、実現していく力」を育んでいくのです。
と、ここまで書いてきましたが、
簡単に言えば、「大人になるって悪くなさそうだな」と、子どもが思うことが一番です。
つまり、子どもの教育には、お母さんやお父さん自身のHAPPYが一番大切ってことです。
僕も、我が子にそれを見せるためにも、自分を見つめ続ける毎日です。