中学生も読んでいいと思う。『世界史(W・H・マクニール)』シリーズ
国語の塾講師をしながら、心理カウンセラーを養成していたりもしています。
YAPPYです。
今日は、中学生にはちょっと簡単じゃないかも?とは思いますが、
歴史&国語を学ぶのに、オススメのシリーズを紹介しますね。
(中学生でも国語が得意な生徒はギリギリ読めると思います。これくらい読めると受験の国語なんて楽勝。)
まず、この本を先日読了しました。
『世界史Ⅰ~人類の結びつきと相互作用の歴史』
「世界史Ⅰ」人間のつながりを「ウェブ」と表現しており、その「ウェブ」の相互作用が人類の歴史に大きな 影響をもたらしているという、内容の本になっており、大変興味深く読ませていただきました。
人間のつながりが歴史に大きな影響を与えるというのは、ある意味では当たり前のところなのですが、なかなかそこに着目した本というのは少ない気がします。
西暦1500年くらいまでの歴史を俯瞰するのにも、とても有効な本だと思います。
その他の「世界史」シリーズもオススメです。
私は、この、ウィリアム・H・マクニールという人の本がとても好きで、いつもなにかしらどれかの本が手元にあります。
その中でもベストは、ダントツでこちらです。
『疫病と世界史』
こちらは、疫病の伝播がどのように世界の歴史に影響を与えたか。
という視点で書かれた世界史。あまりにも面白いので、ここでは割愛。
後日改めてレビューします。大人にはこちらがオススメかなと思います。
- 作者: ウィリアム・H.マクニール,William H. McNeill,佐々木昭夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/12
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そして、こちらも。
『世界史』
- 作者: ウィリアム・H.マクニール,増田義郎,佐々木昭夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/01/25
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「東大や京大で読まれている本」的な書き方で本屋に並んでいるところを見たことがある人も多いのでは。世界史を俯瞰したい人には、これ以上ない本だと言えるでしょう。
中学生にも、これをぜひ読んでほしいです。大丈夫、読める読める!
で、これも。
『戦争と世界史』
この本は、戦争における技術の変化がどのように歴史に影響を与えたのか。
という視点で書かれた本。
技術の革新を目の当たりにするような内容ばかりで、私は西洋の歴史の捉え方が変わりました。
戦術的な部分だけでなく、大砲の砲身の改良が戦況に大きな影響を与えることも、戦争においては凄く大切ですよね。
どれも、胸を張ってオススメできる本たちです。
中学生は、頑張って読んでみて。
読んでいるところを社会の先生に見つかると、内申書の「興味・関心」では確実にAになりますよ(笑)
追記:
個人的には中公文庫の訳に慣れているので、新しい「世界史」は読みづらかった。これは好みもあると思いますが。
それとタイトルが、従来の「世界史」と紛らわしい。
→原書のタイトルは、
『THE HUMAN WEB ~A Bird's‐Eyes View of World History』
なので、言ってみれば「人のつながりという視点から俯瞰する”世界史”」みたいな感じでしょうか。「繋がりの世界史」で良かったんじゃないでしょうか。「〇〇の世界史」が、一番「シリーズの新刊が出た!」感があったんじゃないでしょうか。
なぜ、このタイトルにしたのか。出版社が違うからかな・・・。だからこそ「○○の世界史」で行くべきだったのでは・・・。