子どもを本当の意味で動かす「声掛け」の秘訣①
「タケシ!(仮名) 勉強しなさい!」
といくら言ったところで、勉強しない子は勉強しないですよね。
「なぜうちの子は、言うこと聞かないんだろう」
とお悩みのお母さんやお父さんも多いと思います。
そんな時に、有効な「声かけ」があります。
(効果には個人差があります。ご了承ください。”長期的な”展望のもとでご使用ください。)
それは、
「あまり勉強し過ぎないでね。」
という言葉。
「え?そんなこと言ったら、うちの子、ますます勉強しなくなる~!」
という皆さんの声が聞こえてきそうです。
それはその通りかもしれませんが、ちょっとこの続きを読んでいかれませんか?
勉強するようになる!かもしれません。
子育てに使える声かけ、詳しくお伝えします。
ちょっと簡単ではないかもしれませんが、ご理解いただけるように頑張ります。
親も勉強してほしいのはもちろんですが、子どもも実は悩んでいます。
「勉強したら親が喜ぶ」ことは十分に認識しています。でも、友達と遊びたかったり、漫画を読みたかったり、スマホ触りたかったりするのです。
整理すると、親子で以下のような葛藤が生まれています。
「子どもの葛藤」
「勉強したほうがいいよなあ」⇔「でも友達と遊びたいなあ」
「親の葛藤」
「勉強してほしい」⇔「でも自由に生きさせてあげたい」
よくどの家庭でもありそうな悩み、な感じがしませんか?
「勉強が大切」なことは、どちらもわかっているんですよね。
でも、わかっているけど、できないんです。
そこに「メッセージに隠された前提」というものがあります。
冒頭の、「タケシ!(仮名) 勉強しなさい!」というメッセージの中には、
○タケシは、今、勉強していない。
という前提が隠されています。
ここが簡単ではないところなのですが、このメッセージを受け取り続けると、タケシ(仮名)は「自分は勉強しないんだ。」と、無意識に捉えてしまうかもしれません。
逆に、
「あまり勉強し過ぎないでね。」というメッセージの中には、
○私は、今、勉強している。
という前提が隠されています。
このメッセージを受け取り続けると「私は勉強しているんだ。」と、無意識に捉えることができるかもしれません。
その積み重ねが、すごくすごく大切なことだと思うのです。
さらに、子どもが親から言われて嬉しいのはどちらでしょう。より自分が愛されていると思うのはどちらでしょうか。
たぶん「あまり勉強し過ぎないでね。」の言葉の方が嬉しいのではないでしょうか。
このブログでは、「学力を上げるためには自己肯定感が重要!」ということを何度も書いています。この声掛けの方が「自己肯定感」も育つような気もするから不思議なものですね。
ぜひ、この言葉、お子さんに言ってあげてください。
「あまり勉強し過ぎないでね。」
自己肯定感についてはこちらをご覧ください。
もちろん、怒ることもたまには必要です。
テスト前のお子さんに言うのは、もちろんオススメしません。テスト直前なのに、勉強してなかったら、般若のような顔で怒ってあげてください。それもまた「自己肯定感」を育てる中で、大切なことだと私は思います。それは今の自分を見つめさせるという意味でもあるし、自分は親からちゃんと気にかけられているんだ、という安心感でもあります。
追伸:だから
「スエオさん(仮名)あまり根詰めて勉強し過ぎないでね。息抜きも必要ザマスよ」
と言ってケーキなんかを差し入れしてくれるお母さんのもとで育つと、「ズバリ!勉強第一でしょう!」な子どもが育つのかもしれませんね(笑)
もちろん、勉強しない原因はこれだけではないと思いますので、ご利用にはご注意くださいませ。
※「声掛けの秘密」シリーズは、以下に続いています。ぜひ、こちらも。