大切なことは、口に出して言えるようになる
誰かに話すだけで楽になることがあります。
それが一般的には心理カウンセリングの効用と言われています。(もちろん)
でも、もちろん言えない時もあります。
お母さんだから、お父さんだから、大好きだから、愛されたいと願っているから、
だからこそ「言わない」ことを選ぶことがあります。
ちょっと我が家のエピソードをお話ししますね。
僕が凄く嬉しかったことのひとつに、4歳の息子がまだだいぶ小さかった頃、「お父さんが話を聴いてくれるのでうれしい~」と言ってくれたことがあります。
カウンセラー冥利につきますよね。
言葉が話せるようになった頃は、伝えたいことが伝わることが嬉しくて、一生懸命話している姿がとても印象的でした。
でも最近の我が子は、伝えたいことをそのまま言ったりしないことが増えました。遠回しな言い方をして、きちんと伝わらないこともしばしば。伝わらずに泣くことも。
本当は言わなくてもわかってほしいんだろうな~、と思って微笑ましく見ているのですが(笑)
なんとなく、言いたいこともわかるのですが、あえて「言いたいことはちゃんと言わないとわからないよ~」と伝えています。
大切なのはここからです。
もし、彼が「言っても、どうせ伝わらないんだろうな」と思ってしまったら、どうでしょう。
親は、彼の変化に気づかないかもしれません。だって、つい先日までは一生懸命に伝えようとしていたのです。
でも今の彼は「言わなくてもわかってほしい」のです。そんな彼とコミュニケーションするときに、心理カウンセラーが教える”傾聴”だけを実践してもしょうがないんじゃないかと思うんです。
わかってあげられなくても、抱きしめて「話してくれて、嬉しい」ことを伝えることが大切なのではないでしょうか。
そして、もうひとつ。
逆に、「言わなくても、なんでもわかってくれる!」と思ってしまうのは、どうでしょうか。
親は、見てればだいたい言いたいことは気づくと思います。今までの延長線上ですからね。
でも、彼がこれからも「言わなくても、わかってくれるだろう」と思い続けるのも、コミュニケーションとしては微妙な感じがしますよね。
だって・・・、
好きな相手には、好きって言わないと、伝わらないですよね(笑)
バランスは難しいですし、もちろん彼も勝手に成長していくとは思うのですが・・、
①少なくとも親は聴いてくれるという「安心感を持つ」こと
②相手にはしっかりと「伝える努力を続ける」こと
の必要性は伝え続けようと思います。
良かったらこの記事も。