ローカルフリーランス日記

北九州地方に住むフリーランス。話を聴く人。イベント作り。創業機運醸成、防災、街づくり、引きこもり支援、博物館、フードイベント、句会、古代史研究会など。昔のことは→ https://works.toiroha.jp/500

読書『ホテル・ニューハンプシャー』

相変わらず、と言っていいのかわからないんですけど、

本当に、ジョン・アーヴィングの小説は面白い。

 

ジョン・アーヴィング - Wikipedia

 

ホテル・ニューハンプシャー』は

日本語訳が昭和61年にでてるみたいなので、

もう30年以上前の作品なんですね。

自分が生まれたころくらいかと思うと感慨深いですね。

 

作品を、

無謀にも3行でまとめると、

 

姉さんがレイプされ

熊で復讐したりしながら

自分らしく生きる話

 

かな?

一切意味がわからないですよね(o^∇^o)ノ

ええ、そうだと思います。

 

でも、読んだらきっとわかるはず。なかなか良い3行だって。

 

 

で、感想です。

 

物事を乗り越えていくのに、

①怒り

②悲しみ

③怖さ

という感情を持つことは、すごく大切なことだったりします。

 

そして、誰しも自分の物語を持っています。

あなたのその物語は、もちろんあなただけのもの。

その中に、3つの感情がたっぷりと含まれていることでしょう。

 

素晴らしい小説家の技術とは、

その小説の中で、登場人物の感情やいろいろなものを共有させ、

読者も物語の一員とさえ錯覚させるような技術。

 

その技術によって、あなたの中の物語と感情が揺さぶられ、

満足感に到達することができる。

そんな話だと思います。

 

私は最近の小説をあまり読まないので、

最新の流行については良く知らないのですが、

 

やはり小説家の技術とは、

そのストーリーテリングの上手さだったりすると思います。

 

その語りの上手さが、私たちに情景をしっかり想像させ、音楽も想像させ、

涙を流させるのです。

映画が五感を使って伝えることを、文字だけで。

 

 

でも、そのジョン・アーヴィングですら、この作品の中で、

『グレート・ギャッツビー』という小説のの締めの言葉について、

何度も言及しています。登場人物の言葉を借りて。

 

「ときどきあの『グレート・ギャッツビー』の終わりに完全に打ちのめされちゃって、書き始めることもできないんだもの」

 

ジョン・アーヴィングのような偉大な作家の中にも、

そういった部分があるのだと思うと、

少しホッとした気持ちになりますね。

と、毎日駄文を垂れ流している自分は思うのです。

 

昔は小説書いてみようと思ったこともあったんだけどな・・・。

 

いつからなんでしょうね。

「自分は、物事をゼロから作り出すことができる人間ではない」

と思うようになったのは。

(※この悲しさ、心理カウンセリングが有効です(o^∇^o)ノ

 

最後、ちょっと宣伝してみました。

 

あ、大事なことを書き忘れました。

中学生や高校生は、読まなくていいです。

 

30代後半以上の方にオススメします。

 

中学生は、外国文学なら、

指輪物語」とか「ドリトル先生シリーズ」とか

コナン・ドイルとか、アガサ・クリスティーとか、おススメです。

(私が好きだったものたちですね。)

 

うーん。『グレートギャッツビー』について書きたい。

あ、初めて読む人には「野崎孝」訳で読んでほしいです。マジです。

また今度詳しく書きます。

 

そういえば、ジョンアーヴィングについては、以前この記事で触れました。

読んだ後の爽快感と、涙腺崩壊感は、こちら↓が上だったかも。

yappyhappy.hatenablog.com

 

 

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

 

 

ホテル・ニューハンプシャー〈下〉 (新潮文庫)

ホテル・ニューハンプシャー〈下〉 (新潮文庫)