読書『ホテル・ニューハンプシャー』
相変わらず、と言っていいのかわからないんですけど、
本当に、ジョン・アーヴィングの小説は面白い。
日本語訳が昭和61年にでてるみたいなので、
もう30年以上前の作品なんですね。
自分が生まれたころくらいかと思うと感慨深いですね。
作品を、
無謀にも3行でまとめると、
姉さんがレイプされ
熊で復讐したりしながら
自分らしく生きる話
かな?
一切意味がわからないですよね(o^∇^o)ノ
ええ、そうだと思います。
でも、読んだらきっとわかるはず。なかなか良い3行だって。
で、感想です。
物事を乗り越えていくのに、
①怒り
②悲しみ
③怖さ
という感情を持つことは、すごく大切なことだったりします。
そして、誰しも自分の物語を持っています。
あなたのその物語は、もちろんあなただけのもの。
その中に、3つの感情がたっぷりと含まれていることでしょう。
素晴らしい小説家の技術とは、
その小説の中で、登場人物の感情やいろいろなものを共有させ、
読者も物語の一員とさえ錯覚させるような技術。
その技術によって、あなたの中の物語と感情が揺さぶられ、
満足感に到達することができる。
そんな話だと思います。
私は最近の小説をあまり読まないので、
最新の流行については良く知らないのですが、
やはり小説家の技術とは、
そのストーリーテリングの上手さだったりすると思います。
その語りの上手さが、私たちに情景をしっかり想像させ、音楽も想像させ、
涙を流させるのです。
映画が五感を使って伝えることを、文字だけで。
でも、そのジョン・アーヴィングですら、この作品の中で、
『グレート・ギャッツビー』という小説のの締めの言葉について、
何度も言及しています。登場人物の言葉を借りて。
「ときどきあの『グレート・ギャッツビー』の終わりに完全に打ちのめされちゃって、書き始めることもできないんだもの」
ジョン・アーヴィングのような偉大な作家の中にも、
そういった部分があるのだと思うと、
少しホッとした気持ちになりますね。
と、毎日駄文を垂れ流している自分は思うのです。
昔は小説書いてみようと思ったこともあったんだけどな・・・。
いつからなんでしょうね。
「自分は、物事をゼロから作り出すことができる人間ではない」
と思うようになったのは。
(※この悲しさ、心理カウンセリングが有効です(o^∇^o)ノ)
最後、ちょっと宣伝してみました。
あ、大事なことを書き忘れました。
中学生や高校生は、読まなくていいです。
30代後半以上の方にオススメします。
中学生は、外国文学なら、
コナン・ドイルとか、アガサ・クリスティーとか、おススメです。
(私が好きだったものたちですね。)
うーん。『グレートギャッツビー』について書きたい。
あ、初めて読む人には「野崎孝」訳で読んでほしいです。マジです。
また今度詳しく書きます。
そういえば、ジョンアーヴィングについては、以前この記事で触れました。
読んだ後の爽快感と、涙腺崩壊感は、こちら↓が上だったかも。