ローカルフリーランス日記

北九州地方に住むフリーランス。話を聴く人。イベント作り。創業機運醸成、防災、街づくり、引きこもり支援、博物館、フードイベント、句会、古代史研究会など。昔のことは→ https://works.toiroha.jp/500

15の夜

 さてさて、昨晩は大変有意義な夜でした。(注:このブログは15日に書いています。)


 最近、ありがたいことに、特に収入があるわけでもないのですが、終電になることも多くて。昨日もそんな夜でした。

 わりと寒い夜。12時も過ぎたころ。

 駅に着いて車に乗ろうとしたら、鍵が見当たらない。家の鍵と事務所の鍵と車の鍵が一緒になっているので、どうしようもない。鍵はおそらく事務所にあると思うのだが、電車も最終のため取りに戻ることもできない。とりあえず自宅に戻ろうと、駅でタクシーに乗り自宅まで。1470円払い、我が家に到着。しかし。

 

 寒い。そして絶望。

 1時間以上、インターホンと自宅電話を鳴らし続けているのだが、家の中からは物音ひとつしない。寝ている家人に、必死で祈りを捧げるが、もちろん届かない。私の帰りを本来待つべき玄関に明かりが付いているのが余計に切なさを増す。ツイートなどして遊んでいると、あっという間に1時間が経過。明日の朝、黒崎駅に8時に人を迎えに行かねばならないのだが。後6時間しかない。

 

 完璧な防犯対策の我が家。全ての窓をチェックしてみたが一部の隙もない。しかし、家の側に、高さがありそうな脚立を発見。

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 これで2階に上がることができれば、状況が改善されるかもしれない。だが、錆びていてぐっと開くことができない。

 微妙に足元も覚束ない中で脚立に登ってはみたものの、

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絶妙に届かない。

梯子状態にできれば届くのだが・・・。錆びていて無理。

よその家から見たら、完全に泥棒。しかし、近所の人に通報されることもない。それはそれで大丈夫なのだろうか。多少不安になる。

 

2時間経過。寒い。

2時間、インターホンと電話にプラスして窓を叩く、小石を投げるなど、いろいろと試したが、家人の反応は無い。本当に無事なのだろうかと不安にもなる。

うう、ぶるぶる。そろそろやばくなってきた気がする。

 ツイート仲間がいじってくれる。けっこうリアル。

 

 さすがに身の危険を感じたため、24時間OPENのここではない何処かへ移動しようと考えたのだが、近いところといっても、最寄りのジョイフル(ファミレス)まで徒歩1時間以上。最寄りの資さんうどんまで徒歩1時間半以上。そう、ここは超田舎なのだ。

 コンビニまでは30分くらいかもしれないが、朝までコンビニに立つのは厳しい。しょうがない。行くか。ジョイフルへ。明日、午前中までに提出しないといけない書類があるのだが。仕事はムリだ。

 

 予想以上に遠い。そして、小雨。

 小雨降る中、おっさんがフードかぶって延々歩いている。当然のように、傘は持っていない。タクシー通ったら乗ろうと思うが、タクシーどころか通るのは新聞配達のバイクだけ。しかし、この得も言われぬ高揚感はなんだ。雨は冷たいがだんだん元気が溢れてくるようだ。右手に持つノートパソコンの重さは少しずつ重さを増していく。でも、なんだろうこの幸福感。幸福論。幸福なんです。

 

 1時間15分程歩いたところで、見慣れた風景が。

ジョイフルめっちゃあったかい。

ジョイフル最高の店や。素晴らしいところ。

ドリンクバー込みで、¥390(税込¥422)。安い。幸せはすべてここにある。

 

 3時間ほど、仮眠。

 それにしても、朝方のジョイフル、けっこう人が来る。面白いのが、ほぼ全員常連さんで、注文せずにドリンクバーのところへまっしぐら。店員さんもわかってる感じで、ドリンクをついでいるお客さんに、注文を聞きに行く。これはこれで暗黙のルールなんだろう。

 うとうと仮眠したあと、また、駅へ向かって徒歩。そして電車に乗って、人を迎えに行って、朝勉強会に参加し、朝ごはん食べて、また電車に乗って、書類を提出して、今昼の2時。夜も用事があるので、風呂も入りたいし、寝た方がいいのだが、このブログに1時間くらいかけてしまっている。

 

 僕は何をしているのだろうか。毎日が日曜日。毎日が楽しい。

 

十七歳の地図

十七歳の地図

 

 

追記1:鍵はもちろんありました。セーフセーフ!

追記2:家人から、翌朝電話ありました。むしろ無事だったのかとほっとしましたが「気づかんやったわ~」と一言。めちゃめちゃ大きい音で、家じゅうの音が2時間なり続けたと思うんだけど。逆に心配になる。