高校受験。【頑張る】ことと【結果】は関係ないことがわかった!
北九州で塾講師&心理カウンセラーをしているYAPPYです。
今年は結果が出ました。国語の成績アップは当たり前ですが、全体としての結果も大変良かったです。というわけで、心理カウンセラーだからこその視点から、そのエッセンスをお伝えします。
受験の必勝法かも。
【頑張る】ことと【結果】は関係ない
上の言葉、意外な感じがしませんか?
でも、
こんなカフェで受験できたら「合格間違いなし!」な気がしませんか?
この記事ちょっと私の文章力の問題で伝えきれていないので、先に3行で言ってしまいますね。
1、中学生はだいたい同じレベルの高校を受験するので当日のデキが大切
2、当日緊張しすぎないことが何より大切
3、親の何気ない一言に子どもはとても影響されている。
こんな話です。
詳しく説明していきますね。
【頑張る】の意味。そして理由。
そもそも【頑張る】のは何のためでしょうか。
志望校に合格するためでしょうか。うーん。
でも、頑張って変化するのは受験で高得点を取るという意味での【学力】ですよね。
「どこの高校を受けるのか」という判断をする際には【学力】(プラス【内申点】)が必要となります。
なので【頑張る】の結果になるのは、「志望校のランクを上げる」ことになります。
※内申点については、高校受験で結果を出す!~内申点の秘密~をご参照ください。
【結果】という言葉の意味
これは塾講師側からの前提かもしれませんが、【結果】という言葉の意味を考えますね。
私たち塾講師が一番嬉しいことは、生徒たちが「先生合格したよ!」と笑顔で言ってくれること。もちろん本人が一番うれしいことと思います。
一部のTOP高進学を売りにしている学習塾なら「TOP高に何人合格させたかが全て」のような考えのところはTOP高への受験を無理強いするところもありますが、基本的には「本人が自分で決めた」志望校にチャレンジすることと思います。
ですので、ひとりでもTOP高に合格してほしいというのは「学習塾側の願い」にすぎず、生徒たち自身はわりと現実的な判断をしています。
「後悔しないように頑張れ!」と教師も講師も言いますが、その結果、生徒たちは「後悔しないために現実的な志望校を受験している」というのが現状と言えます。
【頑張る】という言葉そのものが重い。不安の元凶。
実際、同じ高校を受験する生徒はほぼ同学力です。考えてみたら当たり前ですよね。
ということは、条件がほぼ一緒の生徒が、よーいドン!で試験を受けるわけですから、当日の仕上がりが一番大切です。
ここはプロスポーツ選手と同じで、自分に弱みがある方が負けます。どこかでサボってしまった経験があると、それが引け目になってしまったりもします。
頑張ってなくても合格していい
でも、サボった経験が一切ない中学生なんていません。(きっとプロスポーツ選手だって同じ。)
「頑張りきれなかった自分は、合格できないかもしれない」という気持ちをどこかに抱えてしまうのは、ある意味当たり前なのかもしれません。
合格しないといけないという気持ちがプレッシャーになる
ここで、言葉の裏側にあるメッセージを考えてみましょう。
「勉強頑張ってるね!」と言われたらどうでしょう。褒められた嬉しさの裏側で、どんなメッセージを子どもは受け取るでしょうか。もしかしたら「(褒められるためには)頑張らないといけないんだな。」というメッセージを受け取るかもしれません。
そこには残念ながら「(私は)頑張らないと(愛されないのかもしれない)!」という前提が含まれています。
そこで、「合格していい」と言ってみたらどうでしょう。「何言ってるの?当たり前じゃん。」という気持ちの裏側で、子どもはどんなメッセージを受け取るでしょうか。もしかすると「合格しなくても大丈夫」というメッセージを受け取るかもしれません。
実は、リラックスのためには、この「合格しなくても大丈夫」というメッセージがとても大切なんです。このメッセージには、「合格しなくても(私は愛されているんだから)大丈夫」という前提が含まれています。
この大丈夫が有るか無いかがめちゃめちゃ大切です。安全・安心を得ることができて、しっかり「今の自分」で受験と向き合うことができるのです。
ここで述べたのはひとつの手法にすぎませんが、この記事を見たお母さんお父さんには、ぜひ「〇〇しなくても、無条件にあなたを愛している」というメッセージを伝えてあげてほしいと思います。
というわけで「以下の記事で書いたことが、必勝法」だと、そう思うわけです。
注1: もちろん「勉強しなさい!」って言ってはいけないというわけではありません。言わないとやらないのも、子どもだと思いますし(笑)
注2:そして当日の受験に”リラックスしすぎない”くらいの気持ちで臨むのが、ちょうど良いのかもしれません。裏側のメッセージの使い方、別バージョンです。