合格発表。そのとき親が気をつけておきたい5つのこと
北九州の塾講師&心理カウンセラーYAPPYです。
今まで何百人と指導してきましたが、どんなに努力を重ねていても結果が出ないことがあります。中学・高校・大学受験。そして、スポーツも。
全ての生徒が結果を出せればそれが一番なのですが、残念ながらそうではないときもあります。
そんなとき「何と声をかけたらいいんだろう」と思う方もいらっしゃることでしょう。
合格発表時、親が気をつけたい5つのこと
今回の記事は「子どものメンタルケアの視点」から、合格発表の時に注意しておきたいことを、書いていきますね。
とくに、親(保護者様)に読んでほしい記事です。
①合格発表は、子どもにとっては凄く「怖い」もの
まずお伝えしたいのは、子どもたちは合格通知が手元に届くまでは、とても怖い時間を過ごしているということ。もちろん終わった解放感もあるので、自然に振る舞っているように見えるかもしれませんが、内心ドキドキしていることは間違いありません。
もちろん、親にも不安はありますよね。いろいろ準備がありますし。お金なんかも含めて。
ぜひ、一緒にドキドキ、そしてワクワクしてあげてください。そのドキドキワクワクは共有すると、もっとHAPPYが増幅するもの。遊園地のアトラクションに並んでいるような気持ちですね。
②合格発表時に大切な「親の姿勢」
もし、合格発表を子どもと一緒に見に行くなら、番号は子ども自身に確認させてあげてください。「あった!」「無かった・・・。」というその瞬間の気持ちは、当人にとってかけがえのないものです。
親のイベントではなく、子どものイベントであるということをご理解いただいたうえで、子どもにとっては「一番に報告したい相手」であるということを知っておきましょう。
③見事合格!だったとき
「合格」が届いたら、いっぱい喜んであげてください。もし「うちの子、あんまり頑張ってなかったけど」と思っていたとしても、「仲良い友達は不合格だった」と聞いたとしても、気にせずお祝いしてあげてください。目の前にいる、今この瞬間の我が子に「おめでとう!」の気持ちを伝えましょう。
④不合格だったとき
もし「不合格」だったとしても、親が悲しんでいるのは子どもに伝えないようにしましょう。悲しいのは子どもの方です。悲しむ権利は子どもにあるんです。
気をつけてほしいポイントは、言葉にしていなかったとしても、態度に「悲しい」や「がっかり」が表現されていることがあることです。ときどき、気をつけて鏡などで確認されると良いでしょう。
子どもを叩いたりしそうな勢いの方にも出会ったことがあります。また、子どもに泣きながら謝っている親もいます。そんなときの子どもの顔を思い出すだけで、とても悲しい気持ちになります。不合格の瞬間よりもずっと悲しい気持ちになります。
⑤結果よりも大切なこと
子どもが成長するために、そして人が社会の中で生きていくために、本当に大切なことは「自分が愛される存在だと知っていること」です。
「愛されて当たり前の存在」であることを知ることが、メンタルケア&トレーニングの到達点であると言っても過言ではありません。
そのためには、親が「私があなたを愛していることは、受験の結果と何も関係が無い」ということを伝え続けることがなにより大切です。
もちろん受験の時だけでなく、全身全霊で、いつも、伝えてあげてください。
「無条件に、いつも、必ず、あなたを愛している」と。
赤ちゃんだった時に伝えてきたように。
皆さん、そう思っていると思います。
でも言葉にしないと伝わりません。最近伝えていますか?
ぜひ伝えてみてください。
追記:
この話は、受験だけでなく、スポーツの現場でも同様です。 そして、結果に関わらず、褒めてあげてほしいのは「結果ではなく過程」です。努力した過程を、誰かが一緒に祝ってくれることは、子どもの成長にとってとても大切なことです。この「肯定感」が、これから社会人として働き、新しいことにチャレンジしていくエネルギーの源流になります。