ローカルフリーランス日記

北九州地方に住むフリーランス。話を聴く人。イベント作り。創業機運醸成、防災、街づくり、引きこもり支援、博物館、フードイベント、句会、古代史研究会など。昔のことは→ https://works.toiroha.jp/500

歴史が苦手な君に、ひとつアドバイス

歴史が苦手。特に世界史が苦手だという中学生はとても多いです。

、まあ、受験でも出題数はあまり多くないし、教科書の記載もざっくりしすぎて逆にわからないという人も多いかも。

 

歴史を学ぶポイントは、一本、線を通して全体を眺めることにあります。

日本史であれば『文化の発展』『宗教の変遷』『外交史』だけを、自分なりに教科書から抜き出し、年表をまとめてみる。

そうやって歴史の根底をいくつも走っている「流れ」を掴むとわかりやすいです。

 

逆にわかりにくいかもしれないけど・・・、例えば、

音楽を聴くときに、全体をぼんやりと聞いている人や、ボーカルをメインに聴いている人が多いだろうと思います。そんなとき、ベースの音に耳を澄ましながら、そこに意識を置いて聞いてみてください。すると驚くほど音楽の全体像がわかると思います。ベースラインは一見地味なので、意識しないと始めは耳に入ってこないんです。

 

ちょっと脱線しましたが、

世界史において重要な線は、まず「鉄」です。

言い換えると「鉄」を精製するための「火力」になります。より強い「鉄」を作ったものが相手を支配する。その簡単な構図が歴史を紐解く大きな要素です。

 

そして「兵器(銃)」になります。中世における戦争の強弱は「兵器」を作る進歩の度合いにも大きく影響すると言っていいでしょう。戦争の道具としての輸送機械もこの中に入れておいてください。

 

後は「宗教」ですね。

 

この3つを、しっかり捉えることができれば、かなり世界史の流れを掴んだと言えるでしょう。

 

それプラス、個人的にとても面白いと思っているのが、「病原菌」の伝播になります。

人類が新たな交通手段を生み出す時、病原菌の伝播が、世界の歴史を大きく動かしていく。

以前、以下の記事で『疫病と世界史』が超面白いという話をしました。

同じく病原菌の伝播からの歴史を俯瞰しているという意味では、『銃・病原菌・鉄』という名著があります。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
 

 

 で、これについてもブログを書くつもりだったんだけど、

はてなブログで、かなりわかりやすいまとめがあったので、もう書くより読んでもらった方がいいなと思ったので、オススメさせていただきますね。凄くいいです。

歴史が苦手ならまず、このまとめを読もう!

ということですね。

 

中学生・高校生は、まずこのまとめ読んでから、『銃・病原菌・鉄』に取り組むと良いと思います。

「銃」も「病原菌」も「鉄」についても全部書いてある、オススメの本です。

中学生でもこれくらいの文章読んでOK。国語力を伸ばすにも丁度良いくらいじゃないかと。

 

あ、あと、世界の宗教について線を通すなら、これかなあ。

初めて読んだ時は衝撃でした。世界における日本の特殊性が良くわかり、むしろ日本人としてのアイディンティティが強くなったような気さえしましたね。20歳の時くらいかな。98年の時に書かれた本だということで読むと、激熱です。

世界がその通りになってる!みたいな。

文明の衝突

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  新書のほうが、簡単にまとめてあって、現代の日本について書いてあるので、簡単でいいかも。

文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)

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