成績アップのためには、現状をきちんと把握することが大切
塾で生徒たちを指導している際に、気になっていることがあります。
(全く同じことは、自分自身にも言えると思いますので、私自身への自戒の意味も込めて、この記事を書きました。)
今まで「目標設定」の重要性について書いてきました。
目標を定めることによって、”今、やらないといけないこと”が明確になるからです。
結果を出すためには、「今の自分」を見つめることも大切です。
「今の自分」を知ることも、”今、やらないといけないこと”を明確にします。
実際の移動を考えてみましょう。
「現在地」→「目的の場所」
こちらが120Km離れているとします。
車で移動するとなると、だいたい時速60kmで走るとして、目的時刻の2時間前には出発しなければなりません。もし1時間くらいしか残されていなかったとしたら、時速120Kmで、逮捕上等の走りを見せなければなりません。というか、無理ですね。危ないんで。
勉強もこれと同じで、「行きたい高校」の必要点数や必要内申点はすでにわかっていますし、試験の日程も確定しています。(塾講師ならほぼ知っていますし、検索してもだいたいのところはわかります。)
※実力テストを受けることは、自分を客観的に見つめる良い機会ですので、なるべく多くの機会でチャレンジしたほうが良いと思います。もちろん学校のテストや内申点の評価も同様に重要視してください。
ここで私の思い込みかもしれませんが、現状の点数や、学校内、ましてや塾内での順位に、一喜一憂する生徒や保護者、そして煽る塾講師が多い気がします。
生徒にとってはモチベーションの種にもなるので、必要な部分でもあるとは思うのですが・・・。少なくとも塾講師には必要のない視点だと思うのです。
塾が、○○中学の~1~3位を独占!とチラシに書きたい気持ちはわかります。ビジネスとしてとても有効だと思います。でもそのために「1番とってこい!」と、プレッシャーを与え続けられる必要性が、僕には全くわかりません。なんで授業料として高い金払ってまで、塾の広告塔にならなければいけないんでしょうか?
個人的には、高校は「本当になりたい自分」になるための道筋の一つでしかなく、手段と目的をはき違えてはいけないと思っています。
だからこそ、塾では、「目標設定のスキル」と「現在の自分を見つめる」ことを教えるのが何より重要なのではないかと思っています。
生徒たちが、自分の目標のために、自ら勉強するようになったら最高ですよね!
でも、今の自分をきちんと評価できていない生徒が多いです。もちろん「過小評価」している生徒もいれば「過大評価」している生徒もいます。
では、次回に続きます。