好きな本を好きなように読もう!
前回「図書館って、本当に良いところですよね。」という記事を書きました。
ちょっとその続きです。
じゃあ、図書館に行く中学生や高校生に、何の本をオススメすればいいの?と思ったとき、けっこう難しいな、と思ったのです。
今日、高校生に本を貸す機会があって、手元にあった、『カーヴァーズ・ダズン』を貸したんですね。
Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)
- 作者: レイモンドカーヴァー,Raymond Carver,村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/10
- メディア: 文庫
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個人的には最高の短編集だと思っているのですが、貸して良かったのだろうか的な気持ちになるのです。大丈夫かな?理解してくれるかな?と思ってしまうのです。
そこで、ふと思い出したのです。
私にとっては、いつも「その本を、読んだ時が読むべき時だった」と。
他人から借りたとしても、読みたければ読むし、読みたくなければ読まないんですよね。買った本が10年くらいほったらかしになっていたけど、ふと読んでみたら今の自分にぴったりだった、という経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。
私は、私自身が「読むべき時」に読んでいることに、けっこう自信を持っています。「あ、この本読もうかな?」的な感覚の部分になります。高3の時には「鬼平犯科帳」を熟読していたのですが、それもその時の自分には、とても意味のあることだったことを覚えています。
その経験から、中学生の君に、高校生の君に、おとなのあなたにもお伝えしたいことがあります。それは「気になった時が、その本を読むべき時」だからその感覚に寄り添ってOKですよ!ということです。図書館には膨大な本があります。でも、きっと「なぜか気になる本」がそこにあるはず。
その「気になる」感覚は、絶対に正しいです。
「自分にはまだ早いかな?」とか「読むべき本じゃないかな?」などと考える必要は全くありません。親や学校や塾の先生が言うことなんて、まったく関係ないです。自分が読みたい本を読めばいいんです。
では、あなたの読書が、素晴らしいものになることを祈っております。心から。
追伸①:あ、でも、人がオススメしてくれた本は、記憶の片隅には残しておくと良いかもです。いつか、その記憶が、あなたを助けてくれる日がくるかもしれないですから。
追伸②:それと『カーヴァーズ・ダズン』を貸した高校生に言いたいのは、返すのは本当にいつでもいいから、ってこと。読むべき日が来てからで大丈夫。最終的に読まなくても、大丈夫。もちろん、返さなくても大丈夫。