ローカルフリーランス日記

北九州地方に住むフリーランス。話を聴く人。イベント作り。創業機運醸成、防災、街づくり、引きこもり支援、博物館、フードイベント、句会、古代史研究会など。昔のことは→ https://works.toiroha.jp/500

安倍首相の戦後70年談話から、歴史を学ぶ

どうも!中学生向けの学習塾で国語を教えているYAPPYです!

たまに社会も教えています!というわけで、最近はシリーズで「教科ごとの勉強する意味」について書いているのですが、ちょっと脱線します。

みなさんは、安倍首相の戦後70年談話を読みましたか?

内容についてはいろいろ言われていますので議論は控えますが、「歴史」の勉強になります。「国語」の勉強にもなるかもしれません。まだなら読んだ方が良いかも。

 

「国語」の勉強として、「歴史」の勉強として、読んでくださいね。

 

冒頭の部分で、日本の近現代史について、簡潔で素晴らしい文章でまとめられています。教科書読むより、この文章を何回も読んだ方が、全体の流れを把握するという意味ではわかりやすいと思いますので、ちょっと長いですけど引用しますね。

百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

 世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。

 当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。

 満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。

 そして七十年前。日本は、敗戦しました。 (産経ニュースHPより)

もちろん、関東大震災があったりとか、いろいろな国内の事情はあったのですが、本当にわかりやすい文章だと思います。

 

ちょっとわかりにくい・・・という中学生のために、超簡単にまとめましょう。 

 

①西欧諸国による植民地化の波

   ↓(日本の対応:明治維新日露戦争⇒日本は独立を守った)

第一次世界大戦により「平和」を願う世界に

   ↓(同調する日本:日本も国際連盟に加盟)

世界恐慌によるブロック経済

   ↓(孤立する日本:日本は行き詰まりを力で解決しようとする)

④日本敗戦

 

おおざっぱに書くとこんな流れです。纏めると簡単に見えますが、談話のこの部分は、感情の部分にまで触れていて、読み易くわかりやすいです。本当に中学生に読んでほしい文章です。細部についてはいろいろ言われていますが・・・。読む価値はあると思えます。

 

それと、もう一か所、良かったところを紹介します。

 私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。

これ、完全に世界に向けての公約みたいですよね。「女性の人権」のために「世界をリードする!」んですって。

 

これも、素晴らしい文章だと思いますし、この一文に関しては完全に同意するところです。日本に必要なのは、”さらなる女性の力”であることは間違いありません。

確かに、今まで戦ってきたのは男たちだったのかもしれません。

しかし、これからの世の中は、男性の力強さだけではなく、繊細さ、優しさ、柔らかさなどが、性別に関係なく求められる時代になると思います。むしろ、すでに求められていると思います。

 

そういえば、そんな話を、マッドマックスの記事でも書きましたね(笑)

 

追記:読んでくれた、中高生女子の皆さん。というわけでビジネスチャンス到来です!
「自分でいつかビジネスをするんだ!」という視点で、授業に取り組んでみてください。そうすることで日々の授業についても、さらに満足度がアップすると思いますよ!