読書「21世紀の自由論―「優しいリアリズム」の時代へ」
どうも、活字中毒、塾講師、心理カウンセラーのYAPPYです。
たまには、読んだ本の話など。
読書「21世紀の自由論―「優しいリアリズム」の時代へ」
著;佐々木俊尚
中学生にはちょっと難しいかも。
高校生なら、読めていいと思います。
特に、
これから、子育てをしていくなかで、我が子はどうなるのだろうかと、
子どもの未来を心配する方にお勧めです。
終身雇用と言われる神話は壊れ、
だからこそ学歴が大切だと、子どもには言っているものの、
「本当にそうだろうか?学歴でどうにかなっていくだろうか?」
とお考えのあなた。
たぶん、ある種の答えが、ここにあります。
未来を考える中での著者の指摘は、疑うべくもなく、すっと心に入ってきます。
著者は、議論のスタートとして、以下のような問いかけを行います。
「生存は保障されていないが、自由」
「自由ではないが、生存は保障されている」
のどちらを、あなたは選びますか?
この命題は、「カラマーゾフの兄弟」の大審問官の章でも取り上げられている、人間の主要命題のひとつと言えるでしょう。
カラマーゾフの兄弟のでは、
「民衆は自由を選ばない」
「だから、権力(そのときは教会)が自由の代わりにパンを与えるのだ。」
という、大審問官の問いかけに、
キリストがキスをする。
というドストエフスキーの回答だったのですが・・・。
ここの考えは、各々の考えにおまかせしますが、
忘れてはならないのが、
両方の意見を持つ人が存在するのだ、ということ。
自分がどうあれ、自分の子供がどちらを選択するかは、わからない。
ということ。
そのとき、親に必要なのは、両方の意見を知っておくこと。
では、その両方って、日本においてはなんだろう?
というところから、話はスタートしていきます。
(私の考えでは。)
途中の部分については、ここでは書きませんが、
おおまかに私の理解で書いておくと、
「排他的にならない空間で、
現実をしっかり客観的に把握しながら、
優しくつながっていく。」
「新しいテクノロジー(インターネット)が、
我々の人間関係の概念すら変えようとしている。」
そんな時代の話なのかなと思います。
前にも書いてきましたが、
私は少なくとも、
うちの子には、生きていってほしい
と思います。(だって親だもの。)
その生き方が、
「”抑圧”されることを自ら求めるのではなく、
優しい関係性の中で、育まれていく」
のであれば、
きっとこれに勝る喜びはないだろうと考えています。
20年後のあなたの子供のために、
ぜひ、読んでみて。
21世紀の自由論―「優しいリアリズム」の時代へ (NHK出版新書 459)
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で、この記事で、がっつり補足しています。
良かったらこちらもぜひお読みください。